女性看護師の出産前後の就業、妊娠中・産休・育児休暇の過ごしかた、職場復帰に向けた保育園・復職の準備、その後のキャリアアップについて実体験を元に掲載しています。

復帰後はどんな感じ?看護の現場での心情

復職後の看護のしごと

復職後、育児をしながら不安になる、自信をなくすなど、誰しも感じる看護師事情をまとめました。

復職後の看護の仕事

ママさん看護師の働きやすい環境

復職後の切羽詰った状況に、これまで出産を経験した先輩看護師を尊敬します。それほど看護師の生活は忙しくなります。保育園の用意に行事管理、仕事が終われば洗濯にご飯の用意。あ、お風呂も沸かさなくっちゃ…このような家での無賃の仕事を‘アンペイドワーク’といいます。授乳など自分にしかできないこと以外のアンペイドワークを、夫と協力して分担することが求められます。
しかし働く時間が減ってしまった現状に、やりがいが反比例してしまいます。申し送りのときには(多く残してしまってもうしわけない)という思い。「すいません」と、ネガティブな言葉が増えてしまいます。ここは思い切って仕方がないと割り切り、「ありがとう」を伝えましょう。
仕事ではママさんナースを支援する、業務の分細化を図る病院が増えてきました。薬剤管理指導なら薬剤師、採血は臨床検査技師、衛生材料や薬剤の請求や在庫管理は医療事務者といった具合に、看護師業務の負担が軽減するよう調整しています。(いまの病院は、ちょっと働きづらいな…)と感じたら、このような母親看護師を応援する制度をとりいれた病院へ転職するのも1つの方法です。他の病院の看護師から声がかかったケースをはじめとし、夫の転勤が決まった、やりたい看護が明確にわかった、今の病院の待遇に不満があるというケースも転職のタイミングといえます。

ママさんナースは不安に感じるキャリアアップ

病院の組織改編や後任者のポジション確定、時短勤務という理由から産休前と異なる看護に変更になるケースをよく耳にします。自分自身の存在意義に疑問がわき、不信感や被害妄想にもつながります。不安に感じてしまいますが、多くの医療現場で同じような状況です。
看護師では主任となる30代前後が1つの区切り。ここから育児が絡み、キャリアの道が分岐するイメージです。認定取得に向けて大きな山を登るひともいれば、子育てしながらゆっくり平坦な道を進む人もいます。しかしゴールは同じ。子育てが軽くなった時点で、山を登ることができるからです。
しかし同期が自分より早く、昇給していると気になるもの。そんなときは上司との面談でキャリアアップの意思があることを伝えます。周りとうまく働けているひとほど、昇進の意思が見えにくいのです。
ときには残業しなくてはいけなかったり、保育園の迎え時間を超過することもあります。責任ある業務に就けなかったり、学会に参加できなかったり。結果昇進に影響が出てしまうかもしれません。現状だけではなく、少し先のゴールをめざし、自分のペースで進むことが大切です。自分がなりたいと感じる、先輩ママ看護師に相談してみるのもお勧めです。
また年齢を重ねると、看護師なりたてになりたいと思っていたビジョンに変化が出てくることもあります。看護を通じさまざまなことを吸収し、患者さんと向き合ってきたことでおきた変化でもあります。このような価値観の変化は子育てを経験してからもあるかと思います。憧れること、惹かれる存在、そう思う自分の心の背景を感じ、自問自答をすることで進むべき道が見えてきます。
一般的に3歳を過ぎると通常勤務に戻ります。生活は大変になりますが、時短を利用することが年金まで影響していることを理解していないケースもあったり。悪いことばかりではありません。前向きに捉え、家族との時間、自分のキャリアアップのバランスをとって楽しみましょう。